Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

おくさまとおんなこじき

奥さまと女乞食

小川 未明

Lisez 奥さまと女乞食 (おくさまとおんなこじき) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 4 070 caractères · 9 écrans

Aozora Bunko

なんで、帽子のことを、この気の毒な人に対して、とがめえようと思いました。

ああ、何人が、つぎのような事実を知ろう。――脊中の、病気の子供が、赤い帽子をほしがったので、あわれな母親は、もらい集めた金で、町にいって粗末な赤い帽子を買って、それを子供の頭にかぶせてやりました。おしゃべりの女房が、見たというのは、それだったのです――

雪の上を明るく照らす、太陽は、すべてを知っていました。そして、その子が死んで、うずめられたときに、その赤い帽子をかぶってゆきました。

日ましにあたたかになりました。雪は、降らなくなって、地に積もったのも、ぐんぐんと消えてゆきました。小鳥は、山から、里の方へと飛んできました。そして、うす紅色にふくらみかけたこずえにとまって、いい声で、さえずりはじめました。

いっさいを平等に、公平に、太陽は、そのあたたかな光で輝かしたのです。このとき、こずえの下の雪の中から、坊ちゃんの赤い帽子が、いくらか色がさめて出ました。

「おや!」といって、奥さまも、女中も、驚きました。それは、乾かしている時分に、ねこか、なにかが落として、その上へ雪がかかったのでした。