Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

じょるい

女類

太宰 治

Lisez 女類 (じょるい) de Dazai Osamu (太宰 治) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 7 869 caractères · 16 écrans

Aozora Bunko

おかみは、はじめ僕には三十すぎのひとのように見えましたが、僕と同年だったのです。いったいに、老けて見えるほうでした。痩せて小柄で色が浅黒く、きりっとした顔立ちでしたが、無口で、あまり笑わず、地味で淋しそうな感じのするひとでした。

「こちら、音楽家でしょう?」

僕の焼酎を飲む手つきを、ちらと見て、おかみはそう一こと言いました。来たな! と僕は思いました。器量の悪い女は、よくその髪をほめられると、チェホフの芝居にもありましたが、僕はこんな痩せっぽちで、顔色も蒼黒く、とにかくその容貌風采に於いては一つとしていいところが無いのは、僕だって、イヤになるほど、それこそ的確に知っているつもりです。けれども、僕の両手の指が、へんに細長く、爪の色も薄赤く、他にほめるところが全く無いせいだろうと思いますが、これまでも実にしばしば女のひとにほめられて、握手を求められた事さえありました。

「なぜ?」

僕は、知っていながら、不審そうにたずねました。

「綺麗な手。ピアノのほうでしょう?」

果して、そうでした。

「何、ピアノ?」

と、れいの抜け目の無い友人は、大袈裟に噴き出し、

「ピアノの掃除だって出来やしねえ。