Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
いかなるほしのもとに
如何なる星の下に
高見 順
Lisez 如何なる星の下に (いかなるほしのもとに) de 高見 順 (たかみじゅん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 119 508 caractères · 236 écrans
つらい居たたまらない気持のところへ、ドサ貫がなかなか戻ってこないので、私は「ちょっと」とおやじに言って、外に出てみた。ドサ貫は、車道の、そこは駐車場になっているので自動車が並んでいる、その自動車と屋台の間の暗い陰にじっとしゃがみこんでいた。もう咳はしていないが、切なそうに肩で息をしている。
「どうした」
私の声にハッとしたように、ドサ貫は顔を挙げたが、例の女持ちみたいな人絹のマフラで口を蔽っていて、それにそこは暗いので表情はわからなかった。
「大丈夫?」肩に手をかけようとした時、私はドサ貫の前の溝に、血のようなものがべとりと吐き出されているのを見た。
「……!」
私は、見てはならないものを見たような想いで、すぐ眼をそらせた。だからほんとうに血だったかどうか、それはたしかではないが、――私がドサ貫の肩に手をやろうとすると、ドサ貫はその手を避けようとするみたいに、よろよろと立ち上った。そのため、溝に再び眼をやれなかったところもある。ドサ貫は立ち上ると、マフラの下から、
「失礼します」
と言った。聞きとれないくらいのくぐもり声だったが、今度ははっきり、
「では、倉橋さん、お達者で……」