Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ようかいはかせ
妖怪博士/青銅の魔人
江戸川 乱歩
Lisez 妖怪博士/青銅の魔人 (ようかいはかせ) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 212 920 caractères · 421 écrans
「ぼく、そんな人に会いません。おかしいな。」
「それじゃ、おまえはどうして、逃げだしてくることができたのだい。むろんおまえは、今まで二十面相のところにとりこになっていたんだろう。」
「ええ、そうなんです。おとうさん。ぼくの書いた手紙ごらんになりましたか。あれ、二十面相に脅迫されて、むりに書かされたんです。でも、書いてあることは、うそじゃないのです。ぼくは思いだしても、ゾッとするような、おそろしいめにあわされたんです。」
そして、信雄君は、夕方からのできごとを、どもりどもり、かいつまんで物語りました。
おとうさまもおかあさまも、信雄君の話が進むにつれて、まるで、そのおそろしい動く天井が、いま、目の前で、わが子の頭上に落ちてでもくるかのように、ハラハラしながら、手に汗をにぎって聞きいるのでした。
「そしてね、ぼくにあの手紙を書かせると、二十面相はどっかへ行ってしまって、いくら待ってもその、みょうな部屋から出してくれないのです。天井はもう落ちてこなくなったけれど、ぼくは、このまま飢死にするんじゃないかと、どんなにおそろしかったかしれやしない。長い長いあいだ、ほんとうに、ぼくは一月もたったように思ったけれど、まだ同じ日の夜だったのですね。