Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
よめとりむことり
嫁取婿取
佐々木 邦
Lisez 嫁取婿取 (よめとりむことり) de 佐々木 邦 (ささきくに) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 85 654 caractères · 175 écrans
「お前の考え次第でお話を進めるなり打ち切るなり致します。能く訊いて置いておくれってお父さんが仰有いましたよ」
「私、分りませんわ」
「昨夜お目にかゝった時の心持丈けで宜いのよ」
「でも唯睨み合ったばかりですもの」
「見合って皆あんなものですよ」
「母が母がって、悉皆お母さん本位なんですもの、本人の気心が些っとも分りませんわ」
「それじゃ何うすれば宜いの? お断りしますの?」
「…………」
「それともこのまゝ続けて進めますの?」
「…………」
「何方?」
「私、一生のことですから、もっと慎重に研究して見たいんです」
「それは無論然うですが、何うすれば宜いの?」
「私、お目にかゝってお話して見たいと思いますの」
「結構ね」
「もう一遍斎藤さんにお頼みして戴けませんでしょうか?」
「でもあの仲人は横暴よ」
「厭よ、お母さん」
「早速お頼み致しましょう」
「口を利いたこともない人のところへお嫁に行くなんて、野蛮人なら兎に角」
「分っていますわ」
とお母さんは承知だった。教育のある娘さんは見識を重んじる。相手が気に入っていても、何とか色をつけて貰わないと、何うも納まりが好くない。
その午後、丁度誂え向きに斎藤夫人が前夜のお詫びながら訪れた。