Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
よめとりむことり
嫁取婿取
佐々木 邦
Lisez 嫁取婿取 (よめとりむことり) de 佐々木 邦 (ささきくに) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 85 654 caractères · 175 écrans
「商大がお気に召さなかったことは分っていますが、商家までもお気に召さないんでございますか?」
「そんなことはないよ。何故だい?」
「これから先も何れ方々へお頼みするんですから、商家はいけないならいけないとハッキリ仰有って戴く方が早分りでございますわ」
「商家だから何うの斯うのってことはない」
「本当でございましょうね?」
「嘘を言うものか。今度の縁談だって、商家だから進まなかったんじゃない。繁昌する性質の商家と身代限りをする性質の商家がある。鉄瓶はこの間からも言っている通り売れないに定っている」
「繁昌する商家なら魚屋でも宜いんでございましたわね」
「うむ。帝大出をつれて来なさい」
「分りました」
と夫人は納得した。
主人が分らないことを言う家庭では、主婦は必要上計略を用いるようになる。山下夫人も拠ろなかった。仰せに従っていれば、娘達が見す/\良縁を失う。鉄瓶屋を断った時、別に商家から口がかゝっていたので、それとなく念を押したのだった。山下さんは言質を取られたとは気がつかない。却って商家の撃退法を発明した積りでいた。
先頃長女の春子さんが久しぶりで顔を見せて、お母さんの愚痴を聴いた後、