Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
こどものじぶんのはなし
子供の時分の話
小川 未明
Lisez 子供の時分の話 (こどものじぶんのはなし) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.
N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 5 307 caractères · 11 écrans
「さあ、家の方へ帰ろうよ。」と、友だちの一人がいいますと、
「ああ、帰ろう。」と、みんながいって、家のある方へと帰っていきました。
「君、河へ泳ぎにいこうか。」と、中の一人がいいますと、
「ああ、泳ぎにいこう。」と、あるものは同意しましたけれども、また、あるものは、
「僕、河へいくとお母さんにしかられるから、いやだ。」と、ゆくのを拒んだものもあります。
「弱虫だなあ、じゃ、僕らだけ泳ぎにいこうよ。弱虫なんかこなくてもいいや。」と、二、三人が、一つになって途中から別れて、田舎道を歩いて河のある方へといったのであります。
私は、いつもその弱虫の中に入っていました。私の祖母や母親が、河へいくことを危ないといってきびしくしかったからです。そして、私はいつも弱虫の仲間に入って、家の方へと帰っていきました。
そればかりでありません。私の祖母や、母親は、私を家の前からけっして遠くへはやらなかったのであります。
「一人で、遠くへゆくと、人さらいがきて連れていってしまうから、家の前から遠くへいってはいけない。」と、つねにいいきかされていたのであります。
だから、遊ぶ友だちのない、ただ自分一人のときは、ぼんやりとして、日の当たる路の上に立っていました。