Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
きせつのないまち
季節のない街
山本 周五郎
Lisez 季節のない街 (きせつのないまち) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 201 379 caractères · 394 écrans
が呪ってるんじゃないかって、大騒ぎになったんですが、結局さかりのついた猫のなき声だとわかったんです、その次には俵屋の横でまた」
「いや猫じゃない」と先生は頭を振った、「きずげになりそだって、そこだけははっきり耳に残っているんだ、それから細うい唸り声とな」
「それなら夢ですね、先生はたいへんないびきをかいてたし、寝返りばかり打ってましたよ」と八田青年は云った、「一度なんかぼくは横腹を蹴られました、本当ですよ」
「そうかもしれん」先生は眉をしかめた、「うん、そうかもしれん、失敬した」
また或る日。先生が資金調達から帰って来ると、格子戸が閉ってあかなくなっていた。
鍵があるわけでもなし、突交い棒がしてあるわけでもない。そんなことをした例がないので、先生は格子戸をゆすりながら、八田くん八田くんと呼びたてた。
八田青年の慌てたような返辞が聞え、なにやらがたぴしと物音がし、そして八田青年が出て来た。
「お帰りなさい、いまあけます」八田青年はズボンのバンドをしめながら云った、「今日はお帰りが早かったですね」
「格子をどうしたんだ」
「ちょっとくふうしたんです」八田青年は格子戸をあけ、先生のために躯を脇へよせながら、一本の古い五寸釘をみせた、「これを差しておいたんですよ」