Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
きせつのないまち
季節のない街
山本 周五郎
Lisez 季節のない街 (きせつのないまち) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 201 379 caractères · 394 écrans
そしてかつ子を見あげ見おろしたうえ、その顔へ眼をとめると、そのまま暫く凝視し、かつ子が赤くなって顔をそむけると、太息をつきながら首を振った。
「やれ、やれ」とかなえは云った、「なんてぶきりょうな子だろう、まるで踏んつぶしたがんもどきだね」
かつ子は無表情にかなえを見返し、黙ったままゆっくりと立っていった。おたねはかつ子を伴れて買い物にゆき、魚を焼いたり煮物をしたりした。酒だけは中通りの酒屋から届けて来る。なにをおいても、京太は酒の勘定だけはきちんとするし、飲む量も多いから、酒屋にとってはいいとくいのほうだったらしい。こうして、京太にうるさく催促されながらも膳の支度をし、京太とかなえが飲みだした。
「あら、おどろいた」おたねは妹をまじまじと見た、「あんたお酒が飲めるの」
「パパのお仕込みですもの」とかなえは答えた、「ウィスキーの一本ぐらいは平気よ、それにうちは交際がひろいし、社交界では必ず夫婦同伴でしょ、お酒ぐらい飲めなければホステスの役が勤まりゃしないわ」
「たいしたもんだな」と京太が云った、「それじゃあかつ子を女子大までやらせるぐらいお茶の子ですね」