Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

きせつのないまち

季節のない街

山本 周五郎

Lisez 季節のない街 (きせつのないまち) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 201 379 caractères · 394 écrans

Aozora Bunko

その事業がおもわく違いなら云うまでもなく潰れるし、将来有望で発展性のあるものなら、たちまち大資本の手がのびてきて掠われてしまうのだ。

「なになにコンツェルンなどといってね、日本の財界なんてけつの穴の小さい、ガリガリ亡者の寄り集まりだよ、きみ」と彼は慨嘆する、「新しい事業が有望だとわかると、それを育てようとはしないで掠奪しにかかるんだ。まるで泥棒か強盗みたいにさ、日本の財界なんてきみ、まだ戦国時代そのままだぜ、未開国そのものだからね、まったく」

ばんくんはそんな話でも従順に聞いている。ちょっと信じられないことだが、彼ほどの怠け者であらゆるものごとに関心を持たない男が、春彦の話を聞く段になると、りっぱに責任をはたすのでおどろかされる。むろん話の内容が面白いとか、興味があるというのではなかった。彼は自分が聞き役であること、その役目さえ忘れなければ、寝食にこと欠かずに済むこと。こういう条件を肝に銘じてい、銘じたことを守るだけの良心、あるいは必要があるようであった。

ちょろはしばしば日本の財界と財界人、経済組織などに非難をあびせ、嘲弄し軽侮した。たとえば海外に進出する商社にしても、同一地区に五社の商社が開店する場合、五社ともよろず屋の如くあらゆる商品を売ろうとする。