Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ことうのおに
孤島の鬼
江戸川 乱歩
Lisez 孤島の鬼 (ことうのおに) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 181 795 caractères · 359 écrans
それですから、秀ちゃんが十ものを考える間に、吉ちゃんは一つ位しか考えられません。その代りに、考えたことを、すぐ喋ったり、手でやったりいたします。
吉ちゃんはある時「秀ちゃんは、今でも別々の人間になりたいか。ここの所を切り離したいか。吉ちゃんは、もうそんなことはしたくないよ。こんな風にくっついている方が、よっぽど嬉しいよ」と申しました。そして、涙ぐんで、赤い顔をいたしました。
なぜか知りませんが、その時秀ちゃんも顔があつくなって来ました。そして、今まで一度も知らなんだ様な、妙な妙な気持がしました。
吉ちゃんは、少しも秀ちゃんをいじめぬ様になりました。ガラスの前でお化粧する時にも、朝、顔を洗う時にも、夜蒲団を敷く時にも、少しも邪魔をしませんで、お手伝いをいたしました。何かすることは、みんな「吉ちゃんがするからいいよ」と申して、秀ちゃんが楽な様に楽な様にといたしました。
秀ちゃんが、三味線を弾いて、歌を歌って居りますと、吉ちゃんは、今までの様に、あばれたり呶鳴ったりしませんで、じっとして、秀ちゃんの口の動くのを、見つめて居りました。秀ちゃんが髪を結ぶ時でも、同じでした。