Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ことうのおに
孤島の鬼
江戸川 乱歩
Lisez 孤島の鬼 (ことうのおに) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 181 795 caractères · 359 écrans
「万歳」と叫び相にさえなった。私は喜びの余り、掴んだ縄をグングンと手元へたぐり寄せた。そして、それが何時まででもズルズルと伸びて来るのを、怪しむ暇もなかった。
「変だね。手答えがないの?」
側で見ていた諸戸が、ふと気附いて云った。云われて見ると変である。私はそれがどの様な不幸を意味するかも知らないで、勢いこめて、引き試みた。すると、縄は蛇の様に波うって、私を目がけて飛びかかり、私ははずみを食って、尻餅をついてしまった。
「引っぱっちゃいけない」
私が尻餅をついたのと、諸戸が叫んだのと同時だった。
「縄が切れているんだ。引張っちゃいけない。そのままソッとして置いて、縄を目印にして入口の方へ出て見るんだ。中途で切れたんでなければ、入口の近くまで行けるだろう」
諸戸の意見に従って、蝋燭を地につけ、横わっている縄を見ながら、元の道を引かえした。だが、アア、何という事だ。二つ目の広間の入口の所で、私達の道しるべは、プッツリと断ち切れていた。
諸戸はその麻縄の端を拾って、火に近づけて暫く見ていたが、それを私の方へ差出して、
「この切口を見給え」
と云った。私が彼の意味を悟り兼ねて、もじもじしていると、彼はそれを説明した。