Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ことうのおに
孤島の鬼
江戸川 乱歩
Lisez 孤島の鬼 (ことうのおに) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 181 795 caractères · 359 écrans
生地獄
畜生だ。身体と同じに心まで曲りくねっているんだ。
蓑浦君、これが僕の親の正体だ。僕は奴等の子だ。人殺しよりも幾層倍も残酷なことを、一生の念願にしている悪魔の子なのだ。僕はどうすればいいのだ。悲しむのか。だが悲しむには余りに大きな悲しみだ。怒るのか。だが怒るには余りに深い憎みだ。
本当のことを云うとね。この穴の中で道しるべの糸を見失った時、僕は心の隅でホッと重荷を卸した様に感じた。もう永久にこの暗闇から出なくてすむかと思うと、いっそ嬉しかった」
諸戸はガタガタ震える両手で、私の肩を力一杯抱きしめて、夢中に喋り続けた。しっかりと押しつけ合った頬に、彼の涙がしとど降りそそいだ。
余りの異常事に、批判力を失った私は、諸戸の為すがままに任せて、じっと身を縮めている外はなかった。
生地獄
私は尋ねたくてウズウズする一事があった。だが、自分のことばかり考えている様に思われるのがいやだったから、暫く諸戸の昂奮の鎮まるのを待った。
私達は闇の中で、抱き合ったまま、黙り込んでいた。
「馬鹿だね、僕は。この地下の別世界には、親もないし、道徳も羞恥もなかった筈だね。今更ら昂奮して見た所で、始まらぬことだ」