Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ことうのおに

孤島の鬼

江戸川 乱歩

Lisez 孤島の鬼 (ことうのおに) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 181 795 caractères · 359 écrans

Aozora Bunko

刑事来る

若しやひどい目に合わされているのじゃないだろうか」

その実私は、ただ恋人秀ちゃんの安否を気遣っていたのだ。

「もう、この麻縄があるんだから、外へ出るのは訳はない。兎も角一度様子を見に帰ろう」

道雄の指図で、気違い親爺の見張番には徳さんを残して置いて、私達はしるべの縄を伝って、走る様に出口に向った。

刑事来る

私達は無事に井戸を出ることが出来た。久し振りの日光に、目がくらみ相になるのを、こらえこらえ、手を取り合って諸戸屋敷の表門の方へ走って行くと、向から見馴れぬ洋服紳士がやってくるのにぶつかった。

「オイ、君達は何だね」

その男は私達を見ると、横柄な調子で呼び止めた。

「君は一体誰です。この島の人じゃない様だが」

道雄が反対に聞返した。

「僕は警察のものだ。この家を取調べにやって来たのだ。君達はこのうちと関係があるのかね」

洋服紳士は思いがけぬ刑事巡査であった。丁度幸である。私達は銘々名を名乗った。

「嘘を云い給え。諸戸、蓑浦の両人がここへ来ていることは知っている。だが、君達の様な老人ではない筈だよ」

刑事は妙なことを云った。私達をとらえて「君達の様な老人」とは一体何を勘違いしているのだろう。