Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

いえ

家

島崎 藤村

Lisez 家 (いえ) de 島崎 藤村 (しまざきとうそん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 141 411 caractères · 285 écrans

Aozora Bunko

第一、祖父さんがそうですし――阿父がそうです――」

「へえ、君の父親さんの若い時も、やはり許諾を得ないで修業に飛出した方かねえ」

「私だってもそうでしょう――放縦な血が流れているんですネ」

と正太は言ってみたが、祖父の変死、父の行衛などに想い到った時は、妙に笑えなかった。

やがて庭にある木犀の若葉が輝き初めた。お雪は姪と連立って、急いで帰って来た。彼女の袂の中には、娘の好きそうなものが入れてあった。買物のついでに、ある雑貨店から求めて来た毛糸だ。それをお房にくれた。

「今し方まで菊ちゃんのお墓に居たものですから、こんなに遅くなりました――延ちゃんと二人でさんざん泣いて来ました」

こうお雪は夫に言って、いそいそと台所の方へ行って働いた。

正太がこの郊外へ訪ねて来る度に、いつも叔父は仕事々々でいそがしがっていて、その日のようにユックリ相手に成ったことはめずらしかった。夕飯の仕度が出来るまで、二人は表の方の小さな部屋へ行ってみた。畠から鍬を舁いで来た農夫、町から戻って来た植木屋の職人――そういう人達は、いずれも一日の労働を終って窓の外を通過ぎる。

三吉は窓のところに立って、ションボリと往来の方を眺めながら、