Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

いえ

家

島崎 藤村

Lisez 家 (いえ) de 島崎 藤村 (しまざきとうそん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 141 411 caractères · 285 écrans

Aozora Bunko

お雪は眼の覚めた銀造を抱き擁えて、

「へえ、伯母ちゃん、銀ちゃんを見て下さい」

「オオ、温順だそうな。白い前掛を掛けて――好い児だ、好い児だ」とお種は孫でもアヤすように言った。

「この通りの子持で御座いますから、いずれ私は夜分にでも伺います」

「お雪さん、御待ち申していますよ。お仙にも逢ってやって下さい」

それから一週間ばかり、お種は逗留した。そこそこに帰郷の仕度を始めたと聞いて、親戚はかわるがわる正太の家を訪ねた。三吉も別れかたがた出掛けて行った時は、お俊、お延なぞの娘達が集って来ていた。森彦の二番目の娘で、遊学のために上京したお絹も来ていた。

「三吉、御免なさいよ。今髪を結って了いますから」

とお種は階梯の下に近く鏡台を置いて、その前に坐りながら挨拶した。お種の後には、白い前垂を掛けた女髪結が立って、しきりと身体を動かしていた。

「叔父さん、私も母親さんの御供をして、一寸郷里まで行って参ります。実は行く前に、御相談したいことも有りますし、私の方から今伺おうと思っていたところなんです」

正太は叔父の顔を見て、丁度好いところへ来てくれたという風に言った。

三吉、正太の二人は連立って、河の見える二階へ上った。