Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
いえ
家
島崎 藤村
Lisez 家 (いえ) de 島崎 藤村 (しまざきとうそん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 141 411 caractères · 285 écrans
聞いてみると、御名前が榊さんだ。小泉の叔父の話に、よく榊さんということを聞くが……もしや……と思って、私が自分で買いに行ってみました。果して叔父さんの御馴染の方だ。それから最早こんなに御懇意にするように成っちゃったんです」
「橋本君とはスッカリお話が合って了って」と言って、榊は精悍な眼付をして、「先生――何処でどういう人に逢うか、全く解りませんネ」
榊の「先生」は口癖である。
正太は時々お俊の方を見た。「叔父さん、種々御心配下さいましたが、裏の叔父さんから頼んで頂いた方はウマく行きませんでした。そのかわり、他の店に口がありそうです。実は榊君も私と同じように兜町を狙っているんです」
その日の正太は元気で、夏羽織なぞも新しい瀟洒としたものを着ていた。「今にウンと一つ働いて見せるぞ」と彼の男らしい、どこか苦味を帯びた眼付が言った。彼は勃々とした心を制えかねるという風に見えた。
話の最中、三吉はこの甥の顔を眺めていると、
「あれ、兄さんがいけません」
と鋭く呼ぶ姪の声を耳の底の方で聞くような気がした。
「丁度ここに同じような人間が二人揃ったというものです」と榊は三吉と正太の顔を見比べた。