Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

いえ

家

島崎 藤村

Lisez 家 (いえ) de 島崎 藤村 (しまざきとうそん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 126 748 caractères · 254 écrans

Aozora Bunko

方法を考え申候……ここに一つの困難というは、君も知り給う名倉の父の気質に候。彼是を考うれば、生が苦心は水の泡にして、反って君の名を辱むる不幸の決果を来さんかとも危まれ候……」

暫時、部屋の内は寂として、声が無かった。

「ああ君と、お雪と、生と――三人の関係を決して軽きこととも思われず候。世間幾多の青年の中には、君と同じ境遇に苦む人も多からん。新しき家庭を作りて始めて結婚の生涯を履むものの中には、あるいは又生と同じ疑問に迷うものもあらん。斯ることを書き連ね、身の恥を忘れ、愚かしき悲嘆を包むの暇もなきは、ひとえに君とお雪とを救わんとの願に外ならず候。あわれむべきはお雪に候。君もし真にお雪を思うの厚き情もあらば、願わくは友として生に交らんことを許し給え……三人の新しき交際――これぞ生が君に書き送る願なれば。今後吾家庭の友として、喜んで君を迎えんと思い立ち候。思うに君は春秋に富まるるの身、生とても同じ。一旦の悲哀よりして互に終生を棄つるなく、他日手を執りて今日を追想し、胸襟を披いて相語るの折もあらば、これに過ぎたる幸はあらじと存じ候……」

この勉へ宛てた手紙を読んで了った時、三吉は何か事業でも済ましたように、深い溜息を吐いた。