Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
いえ
家
島崎 藤村
Lisez 家 (いえ) de 島崎 藤村 (しまざきとうそん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 126 748 caractères · 254 écrans
第一、貴方は何事も私に話して聞かせて下さらないんですもの」
「こうして話してるじゃないか」と三吉は苦笑した。
「話してるなんて……」と言って、お雪は子供の顔を眺めて、「ああ、もっと悧好な女に生れて来れば好かった。私も……私も……この次に生れ変って来たら……」
「生れ変って来たら、どうする」
お雪は答えなかった。
「あんまり貴方も考え過ぎるんでしょう」
とお雪は冷かに微笑んで、「ちと曾根さんの方へでも遊びに行ってらしたらどうです」
「余計な御世話だ」と三吉は力を入れて言った。「お前は直に、曾根さん、曾根さんだ。それがどうした。お前のような狭い量見で社会の人と交際が出来るものか」こう彼は言おうとしたが、それを口には出さなかった。
「だって、こうして引籠んでばかりいらっしゃらないで、御出掛に成ったら可いでしょうに……」
「行こうと、行くまいと、俺の勝手じゃないか」
土塀の外の方では、近所の子供が集って李を落す音がした。
「房ちゃん」とお雪は子供を抱〆るようにして、「父さんに嫌われたから、彼方へ行きましょう」
力なげにお雪は夫の傍を離れた。三吉は、「妙なことを言うナア」