Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しょうぐん

将軍

芥川 竜之介

Lisez 将軍 (しょうぐん) de Akutagawa Ryūnosuke (芥川 竜之介) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 14 852 caractères · 31 écrans

Aozora Bunko

通訳は退屈を露さないため、わざと声に力を入れた。

「間牒でなければ何故逃げたか?」

「それは逃げるのが当然です。何しろいきなり日本兵が、躍りかかってきたのですから。」

もう一人の支那人、――鴉片の中毒に罹っているらしい、鉛色の皮膚をした男は、少しも怯まずに返答した。

「しかしお前たちが通って来たのは、今にも戦場になる街道じゃないか? 良民ならば用もないのに、――」

支那語の出来る副官は、血色の悪い支那人の顔へ、ちらりと意地の悪い眼を送った。

「いや、用はあるのです。今も申し上げた通り、私たちは新民屯へ、紙幣を取り換えに出かけて来たのです。御覧下さい。ここに紙幣もあります。」

髯のある男は平然と、将校たちの顔を眺め廻した。参謀はちょいと鼻を鳴らした。彼は副官のたじろいだのが、内心好い気味に思われたのだ。……

「紙幣を取り換える? 命がけでか?」

副官は負惜みの冷笑を洩らした。

「とにかく裸にして見よう。」

参謀の言葉が通訳されると、彼等はやはり悪びれずに、早速赤裸になって見せた。

「まだ腹巻をしているじゃないか? それをこっちへとって見せろ。」

通訳が腹巻を受けとる時、その白木綿に体温のあるのが、何だか不潔に感じられた。