Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しょうねんとあきのひ

少年と秋の日

小川 未明

Lisez 少年と秋の日 (しょうねんとあきのひ) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.

N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 2 765 caractères · 6 écrans

Aozora Bunko

「あれは、マンドリンだね。」と、正吉くんは、珍しそうにして、指しました。

「わたし、マンドリンひけてよ。こんどいらっしゃったら、きかしてあげるわ。」と、少女は、正吉くんの顔を見て、笑いました。

「あ、僕、もう家へ帰らなければ。」と、正吉くんは、急に、お母さんが迎えに出て、自分が見つからないので、案じていられる姿を目に浮かべたのです。

「今度、キャッチボールをしようね。」と、知らない子は、いいました。そしてまた、自転車のうしろに正吉くんを乗せて送ってくれました。雲の間の夕日は、赤かったのでした。

「僕、君を呼びにゆくときは、スパイクをはいてゆくから。」と、知らない子が、いいました。

その夜のことでした。

正吉くんは、ふと目をさますと、外のアスファルトの往来をカチ、カチと、スパイクの鉄を、石に打ちつける音がしました。

「あ、あの子がきた?」といって、飛び起きました。このようすを見た、お姉さんが、

「正ちゃん、いま時分、だれがくるものですか、耳のせいですよ。」といわれました。

「カチ、カチ、いうじゃないか! 姉さんには、きこえないの?」

「ほんとうだわ、見ましょうか?」