Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しょうねんたんていちょう

少年探偵長

海野 十三

Lisez 少年探偵長 (しょうねんたんていちょう) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 110 286 caractères · 221 écrans

Aozora Bunko

「いやですぜ、先生、気味の悪い。いかにあいつがすばしっこいたって、忍術使いじゃあるまいし……」

「いや、そうではない。あいつは暗闇のなかで、眼が見えるくらいだから、忍術も使うかも知れん。だって、考えてみろ。いつかの晩だって、電気が消えたと思ったら、そのとたんあいつの声が四馬頭目のうしろで聞えたじゃないか。それまで皎々と電気がついていたんだ。いったい、どこからいつの間に首領の椅子のうしろまで、忍びこんできたんだ。それ、即ち忍術をつかう証拠だ」

「いやですぜ、先生、変なことはいいっこなしに願いましょう」

「いや、変なことではない。いずれにしてもあんな妙なやつが、ひょこひょこ出入りをするようじゃ、この六天山塞もさきが知れているな」

仔細らしく首をひねる机博士の顔色に、さすがの荒くれ男たちも顔見合せた。相手の性がわかっておれば、たとえ鬼でも蛇でも、おそれをなすような連中ではないが、闇のなかから声ばかり、姿も形もわからないとあっては、浮足立つのも無理ではなかった。

ひょっとするとそこらの闇にひそんでいて、猫のように眼をひからせているのではないかと思うと、襟元から、冷たい水をブッかけられるような気持ちだった。