Classiques japonais avec furigana
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しょうねんたんていちょう
少年探偵長
海野 十三
Lisez 少年探偵長 (しょうねんたんていちょう) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 110 286 caractères · 221 écrans
「おい、戸倉。きさまの生命を拾って、ここへ連れてきてやるまでには、三人の生命がぎせいになっているのだぞ。きさまを救うためにきさまを襲撃した二人連れのらんぼう者を撃ち倒したのは、わしの部下だった。可哀そうに自分も撃たれて生命を失った。死ぬ前に、彼は携帯用無電機でその場のことをくわしくわしのところへ報告してきた。報告が終ると彼は死んだのだ。いい部下を、きさまのために失ってしまった。わしは、きさまから十分な償いを受けたい」
「私だって、ひどめ目にあっている。おたがいさまだ」
戸倉老人が、はじめて口をきいた。軽蔑をこめた語調だ。
「ふん。なんとでもいうがいい」頭目四馬は軽くうけ流すと、一歩前進した。「そこでわしは取引を完了したい。おい、戸倉。きさまが持っている黄金の三日月を、こっちへ渡してしまえ」
四馬がずばりと戸倉老人に叩きつけたことば! それはあの黄金メダルの片われを要求しているのだった。
「なにが欲しいんだか、私にはちんぷんかんぷんだ」
老人は、いよいよ軽蔑をこめていう。
「こいつが、こいつが……。きさまが黄金の三日月を知らないことがあるか。きさまが持っていることは、ちゃんと種があがっているんだ。