Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

びょうぶはたたまれた

屏風はたたまれた

山本 周五郎

Lisez 屏風はたたまれた (びょうぶはたたまれた) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 11 953 caractères · 24 écrans

Aozora Bunko

母のさと女は松沢氏の出で、良人より十二歳も下の四十六である。弥十郎の下に小三郎という弟と、みはるという妹がいたが、弟は母の実家の松沢へ養子にゆき、妹は去年十六歳で小島靱負にとついだ。松沢は八百石ばかりの寄合番頭で、長男が三年まえに急逝したため、小三郎が養子にはいったのであった。

弥十郎は早くから眼立つ存在であった。吉村は五代まえに、ときの藩主の弟を養子に迎えており、そのためによそとは違った家のしきたりが二三あった。いまでも正月の「水垢離」と、長男が十五歳になったときの「みちあけの式」というのが残っていて、家中では筋目の家といわれている。それも条件の一つであろうが、弥十郎は幼いころから頭がよく、また容姿もぬきんでており、十五歳になって「みちあけの式」が済んでからは、それらすべてにみがきがかかったような感じで、際立って人の注意を惹くようになった。――彼は十四歳のとき、藩主の信濃守政利に論語の講義をした。岡島梅蔭という藩儒の推薦だそうで、講義は一年ちかく続けられ、終ったときには国広の短刀と、銀二十五枚を褒賞された。むろんそんな例は稀ではないし、彼が少しでも誇らしく感じたなどと思っては誤りである。