Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
やまぶき
山吹
泉 鏡花
Lisez 山吹 (やまぶき) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 16 366 caractères · 34 écrans
この手に――もう一度、今生の思出に、もう一度。本望です。(草に手をつく)貴方、おなごり惜しゅう存じます。
画家 私こそ。(喟然とする。)
夫人 爺さん、さあ、行こう。
人形使 ええ、ええ。さようなら旦那様。
夫人 行こうよ。
二人行きかかる。本雨。
画家 (つかつかと出で、雨傘を開き、二人にさしかく)お持ちなさい。
夫人 貴方は。
画家 雨ぐらいは何の障もありません。
夫人 お志頂戴します。(傘を取る時)ええ、こんなじゃ。
激しく跣足になり、片褄を引上ぐ、緋の紋縮緬の長襦袢艶絶なり。爺の手をぐいと曳く。
人形使 (よたよたとなって続きつつ)南無大師遍照金剛。
夫人 (花道の半ばにして振かえる)先生。
画家 (やや、あとに続き見送る。)
夫人 世間へ、よろしく。……さようなら、……
画家 御機嫌よう。
夫人 (人形使の皺手を、脇に掻込むばかりにして、先に、番傘をかざして、揚幕へ。――)
画家 (佇み立つ。――間。――人形使の声揚幕の内より響く。)
――南無大師遍照金剛――
夫人の声も、またきこゆ。
――南無大師遍照金剛――
画家 うむ、魔界かな、これは、はてな、夢か、いや現実だ。――(夫人の駒下駄を視る)ええ、おれの身も、おれの名も棄てようか。