Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
みんざんのいんし
岷山の隠士
国枝 史郎
Lisez 岷山の隠士 (みんざんのいんし) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 9 095 caractères · 19 écrans
「兵を指揮するということは、韻をふむよりむずかしい。そうすると俺より安石の方が、人殺しとしては偉いらしい。もう君王の玉馬鞭なんか、仮にも空想しないことにしよう……。ひょっとかすると殺されるかもしれねえ。何と云っても謀反人だからなあ、もう一度洞庭へ行って見たいものだ。松江の鱸を食ってみたい。女房や子供はどうしたかな? 幾人女房があったかしら? あっ、そうだ、四人あったはずだ」
李白はちょっと感傷的になった。
無理もないことだ、五十七歳であった。
李白は皆に好かれていた。
新皇帝粛宗に向かって、いろいろの人が命乞いをした。
宣慰大使崔渙や、御史中丞宋若思や、武勲赫々たる郭子儀などは、その最たるものであった。
そこで李白は死を許され、夜郎へ流されることになった。
道々洞庭や三峡や、巫山などで悠遊した。
李白はあくまでも李白であった。竄逐されても悲しまなかった。いや一層仙人じみて来た。人間社会の功業なるものが全然自分に向かないことを、今度の事件で知ってからは、人間社会その物をまで、無視するようになってしまった。
乾元二年に大赦があった。
まだ夜郎へ行き着かない中に、李白は罪を許された。