Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

さちおせんせいへのついおく

左千夫先生への追憶

石原 純

Lisez 左千夫先生への追憶 (さちおせんせいへのついおく) de 石原 純 (いしわらあつし) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 4 117 caractères · 9 écrans

Aozora Bunko

この性格において私は先生の偉大さを切実に認めるとともに、そこに少しの厭味をも伴うことなく、どこまでも懐かしさを感ぜしめることを、まことに貴とくも思うのである。

歌論に対する先生の自信はおそらくすべての人々が異常な感をもってそれに対したほどであった。先生のこころにはそれが絶対のものであったので、当時世間でもてはやされていた歌などには、まるでその価値を認めずに罵倒された。その議論に熱烈であったことはまことに驚くべきほどである。私はあぶらぎって肥えていた先生の体格が、この強い確信を燃えたたしめる素質となっていたのだと思っている。正岡子規子の没後、先生がひとりその門弟のなかに抽んでて、根岸派歌会の中心となってそれを背負ってゆかれたことも、年齢などの関係もあったには違いないが、また主としてこの強味をもたれていたからであると思う。中年になってから、あれだけの小説を書かれたのも、やはり同様の性格に基づくもので、そのころの小説に対する自信もかなりの程度のものであった。

先生が我々よりも二十年も年上でありながら若い気分をもっていられたことは随所に見られた。本当に友だちのように我々を遇せられていた。