Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ばくまついしんかいこだん

幕末維新懐古談

高村 光雲

Lisez 幕末維新懐古談 (ばくまついしんかいこだん) de 高村 光雲 (たかむらこううん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 3 071 caractères · 6 écrans

Aozora Bunko

折れた足を継ぎ、無疵にして、私の守り本尊の這入っている観音の祠(これは前におはなしした観音です)の中へ入れて飾って置きました。これは西町時代のことであります。

ちょうどその頃、彼の後藤貞行氏は馬の彫刻のことで私の宅へ稽古に来ていた時分、親しみも一層深くなっていた時ですから、或る日、私の本尊の観音様の祠を開けて見ると、中に小さな不動様の厨子があるので、それを見ると、非常に欲しくなったらしいのです。

初めの中は後藤氏も、あの不動さまは実に好いと褒めていた位でしたが、いかにも心が惹かれたと見えて、

「高村さん、どうか、私に、あの不動さまを譲ってくれませんか。私は一目あれを見てから、どうも欲しくてしようがありません」

という言葉つき。いかにも余念なく見えましたが、

「あれは私の彫刻の参考ですからお譲りするわけに行きません」

私は一応お断わりしました。

すると、後藤君は押し返して、

「そうですか。私は実は酉年で不動さまを信仰しております。私の守り本尊にしたいと思いますから是非どうかお譲り下さい」

と、たっての頼み。

「そうですか。あなたが、あの不動さまを拝むというのならあなたに差し上げましょう。