Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ばくまついしんかいこだん

幕末維新懐古談

高村 光雲

Lisez 幕末維新懐古談 (ばくまついしんかいこだん) de 高村 光雲 (たかむらこううん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 1 556 caractères · 4 écrans

Aozora Bunko

と訊くと、「それは、何さんの所の弟子の何さんという人の作だ」という。それで、その作をした人の名が一人に分り、二人に記憶され、今度、たとえば、その作人がその塗師屋へ使いに行くとして、親方の挨拶が、ガラリ違って、丁寧になるという塩梅、それはおかしなものであります。

右の如く、弟子たちは、仕事のことに掛けては、一心不乱、互いに劣るまい、負けまいと、少しの遠慮会釈もなく、仕事本位の競争をしますが、内面の交わりとなると、それはまた親密なものでありました。

たとえば、今夜はお鳥様だから、一緒に出掛けようという時に一人の弟子は、懐工合が悪いので、行きしぶっているとして、工面の好い連中が、「何を考えてるんだ。出掛けろ出掛けろ」と、一切飲食のことをも負担したもので、なかなかうつくしいところがあったものです。

と、いって、またなかなか仕事の事になると許さない処がある。田舎から用事のある人が訪問て来て、或る仏師の店を覗き、「もし、お尋ねしますが、此店に仏師の松さんはいますか」

と聞いたものです。すると、誰かが、

「仏師の松さんね。そんな人はいないよ」と返事をしたもの。

実は其所に松さんは隅の方で小さくなって仕事をしているが、それはまだ「仕上げ師」