Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ゆうれいとう
幽霊塔
黒岩 涙香
Lisez 幽霊塔 (ゆうれいとう) de 黒岩 涙香 (くろいわるいこう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 266 479 caractères · 532 écrans
足音がする、下僕でも起きたのかと思えば爾でも無い、此の人も余と同じく何事をか思案して居る者か歩む足が甚だ捗々しく無い、一段上っては休み、休んでは又上る様である、誰だろうと暫し静かにして待って居ると、漸く其の頭より半身が上に現われた、是は何うだ権田時介である。
彼は全く何の思案にか暮れて茫然として歩んで居る、余は驚いて、殆ど我知らず走り寄り「オヤ権田さん」と出し抜けに呼び掛けた、彼は恟り驚いて「オオ」と云い、其の顔を上げる拍子に、身体の中心を失って、階子段を踏み外し、真逆様に下へ落ちはせぬけれど殆ど落ちん有様で有った、若し余が抱き留めねば必ず落ちる所で有った、余は遽てて抱き留めたが、権田は性根の附いた様に背後を向き今上って来た階段の高さを見て「オオ、貴方が抱き留めて呉れねば頭を砕いて此の世へ暇を告げる所でした、本統に一命を救われました」といい、彼に有るまじく思われるほど感謝の様を現わしたが、頓て「アア貴方は、抱き止めずに放って置けば手も無く恋の敵をなき者とする所で有ったのに、エ、爾では有りませんか、抱き止めずとも誰も貴方を咎める