Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ゆうれいやしきのさつじん

幽霊屋敷の殺人

山本 周五郎

Lisez 幽霊屋敷の殺人 (ゆうれいやしきのさつじん) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 9 339 caractères · 19 écrans

Aozora Bunko

白い布で包んだ荷物

「では、僕は先に失敬します。これから解かなければならぬ暗号がありますから」

そして食堂を出て、自分の勉強室へ引籠った。――本当に龍介はもう事件を解決しているのであろうか※(感嘆符疑問符、1-8-78)

白い布で包んだ荷物

突如! 明る朝から龍介の大活躍がはじまった。

例によって黙って、ぽつりとも物をいわずに、自動車で警視庁へいったかと思うと、疾風のように帝大医科へ乗りつけた。そして、一度外へ出ると妙なことには蝋細工屋をたずねて、腕利きの細工師を一緒につれて医科大学へ戻った。龍介と蝋細工師は医科大学の教室で半日暮らして、午後二時ごろ、白い布に包んだ五尺ほどの荷物を持って大学を出た。

大学を出た龍介は、荷物を持って自動車であの拳骨壮太の家を訪ねた。

「やあ坊っちゃん、よくいらっしゃいました」

壮太は、龍介がわざわざ訪ねてくれたので大悦びで出迎えた。龍介は怒っていった。

「おいおい又坊っちゃんていったな、じゃもう友達じゃないぞ、失敬な!」

「やあ、御免なさい、御免なさい、つい忘れちゃったんです、もう云いませんから勘弁してください」

壮太は頭をかきかきあやまった。