Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ゆうれい

幽霊

江戸川 乱歩

Lisez 幽霊 (ゆうれい) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 11 972 caractères · 24 écrans

Aozora Bunko

そして、そのもやの様な顔の中に、真暗な二つの目が平田氏の方を恨めしげに睨んでいたではないか。

平田氏は余りの恐しさに、丁度物におびえた子供の様に、頭から蒲団をひっ被って、その晩はよっぴてブルブルと震えていたが、翌朝になると、太陽の力は偉いものだ。彼は少しばかり元気づいたのである。

「そんな馬鹿なことがあろう筈はない。昨夜は俺の目がどうかしていたのだ」

強いてそう考えるようにして、彼は朝日のカンカン照込んでいる書斎へ這入って入った。見ると残念なことには、写真は焼けてしまって跡形もなくなっていたけれど、それが夢でなかった証拠には、写真の包紙が机の上にチャンと残っていた。

よく考えて見ると、どちらにしても恐しいことだった。若しあの写真にほんとうに辻堂の顔が写っていたのだったら、それはもう、例の脅迫状もあることだし、こんな無気味な話はない。世の中には理外の理というものがないとも限らないのだ。それとも又、実は何でもない写真が、平田氏の目に丈けあんな風に見えたのだとしても、それではいよいよ辻堂の呪にかかって、気が変になり始めたのではないかと、一層恐しく感ぜられるのだ。