Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
かげおとこ
影男
江戸川 乱歩
Lisez 影男 (かげおとこ) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 154 133 caractères · 310 écrans
小男須原の顔に驚嘆の色が現われた。
「おそろしい度胸だ。わしがもし二発めを撃ったら、きみはほんとうに死んでいたのだぜ」
「ハハハハハ、そこが心理学さ。一発で相手が倒れて、動かなくなったら、二発めは撃たないものだ。犯人は音をたてることを、ひどく恐れるからね。
きみはおれのすり替えておいたピストルで、おれを撃った。きみが撃つだろうということは、ちゃんとわかっていた。だから、おれはしばいの血のりを用意しておいてね、きみがピストルを撃つと、すぐに倒れながら、自分の顔に血のりを塗りつけて、ピストルが顔にあたったように見せかけた」
そこまで聞いても、須原にはまだがてんがいかなかった。
「ちょっと待ってくれ。それはおかしいよ。わしの目の前で倒れたのは、たしかにきみだった。ところが、わしはあのとき、心臓にさわってみたし、手首の脈もとったが、どちらも完全にとまっていた。わしはぬかりなく確かめたつもりだ。それが生き返るなんて、考えられないことだ」
「あれも奇術さ」
「エッ、奇術で脈がとまるのか」
「心臓をとめるのはむずかしい。だから、おれはシャツの中に、胸の形をしたプラスチックの板を当てておいたのだ。