Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
やくしゃのいっしょう
役者の一生
折口 信夫
Lisez 役者の一生 (やくしゃのいっしょう) de 折口 信夫 (おりくちしのぶ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 15 324 caractères · 31 écrans
五人廻しというものを鈴木主水の劇の中に取り込んである。源之助は通人の役をした。時蔵に白糸をさせ、自分はこの役で出、これが源之助の名残芝居になったのであるが、明治二十九年に自分が橋本屋の白糸をした時を思えば、その間に四十何年の年月が経って、のんきな役者かたぎにも嘸何とか感じたであろう。
さて源之助が大阪から東京へ帰った頃は、歌舞妓芝居では、既に次の時代に移りかけていた。吉右衛門・又五郎(中村)などの「ちんこ」芝居(子供芝居)が出来たのもその頃だ。明治三十年源之助は団十郎の招きに依って、久々に歌舞伎座へ出て、桜痴作の「侠客春雨傘」に出演した。この芝居は助六と同じことを吉原でする芝居で、葛城は福助、丁山というきゃんな遊女の役を源之助がした。この時のことを伊原青々園が早稲田文学に書いた。当時福助は活歴の影響が満々とあるから品のよい遊女となり、源之助は間違えば宿場女郎というような風に演じた。福助は気位益高く上品になって、世話の遊女は久しくせなくなった。
源之助はその芸格から見れば、いくらでも出世する場合に立ち、彼でなければ出来ぬ役柄も多かったけれども、出発点に禍される所があったと思われる。