Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ちゅうぎ

忠義

芥川 竜之介

Lisez 忠義 (ちゅうぎ) de Akutagawa Ryūnosuke (芥川 竜之介) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 13 171 caractères · 27 écrans

Aozora Bunko

宇左衛門なら、この修理を、あわれとこそ思え、憎いとは思わぬ筈じゃ。修理は、宇左衛門を親とも思う。兄弟とも思う。親兄弟よりも、猶更なつかしいものと思う。広い世界に、修理がたのみに思うのは、ただその方一人きりじゃ。さればこそ、無理な頼みもする。が、これも決して、一生に二度とは云わぬ。ただ、今度一度だけじゃ。宇左衛門、どうかこの心を察してくれい。どうかこの無理を許してくれい。これ、この通りじゃ。」

彼は、家老の前へ両手をついて、涙を落しながら、額を畳へつけようとした。宇左衛門は、感動した。

「御手をおあげ下さいまし。御手をおあげ下さいまし。勿体のうございます。」

彼は、修理の手をとって、無理に畳から離させた。そうして泣いた。すると、泣くに従って、彼の心には次第にある安心が、溢れるともなく、溢れて来る。――彼は涙の中に、佐渡守の前で云い切った語を、再びありありと思い浮べた。

「よろしゅうございまする。佐渡守様が何とおっしゃりましょうとも、万一の場合には、宇左衛門皺腹を仕れば、すむ事でございまする。私一人の粗忽にして、きっと御登城おさせ申しましょう。」

これを聞くと、修理の顔は、急に別人の如く喜びにかがやいた。