Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

おもいだすかずかず

思い出すかずかず

宮本 百合子

Lisez 思い出すかずかず (おもいだすかずかず) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 4 924 caractères · 10 écrans

Aozora Bunko

暫く我を忘れた後、私は、はっと気がつき、瞬間、さてこれからどこに行こうかと、迷い頼りない心持に胸を満される。

然し、こんなことは何でもない。やがて私が、教員室から運動場へ出る段の前に据えられたピンポン台の前に立って、意地悪いほど熱中した眼をしながら、白い小球を、かん、かん、かん、かんと打ち返し、打ち損じているのを見るだろう。

――思い出は多い。半開人のような自分を中心にして種々様々な場合が思い浮んで来る。書いても、書いても尽きなく感ぜられる。子供の社会生活や、大人と子供――学校では先生と生徒との間に、どんな鋭い人格的、或は人間的純・不純の直覚があるか、少し頭の問題になると、なおおしまいの見通しは利かなくなる。

もう止めよう。

あの古い藤棚の下では、今も猶、私の耳に空気を顫わすカレドニアンが響いている。

文字を徹して、私共の久しく御目にかからない先生がたに、御挨拶申上ます。

〔一九二一年十二月〕