Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
かいとうおう
怪塔王
海野 十三
Lisez 怪塔王 (かいとうおう) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 167 635 caractères · 337 écrans
「どうだ一彦君、海軍のキャラメルも、なかなかおいしいだろう」
「ええ、僕、大すきだな」
二人がうまそうにキャラメルをしゃぶっているうちに、この室には、すでに変なことが起っていました。二人が円い腰掛に腰をおろしたときに、それが始ったのですが、まずそれに気がついたのは、一彦です。
「あっ、塩田大尉、変ですね。この部屋はうごいていますよ」
3
「この部屋が、うごいているって。――なるほどこいつはたしかにうごているぞ」
塩田大尉はおどろいて、椅子から立ちあがり、一彦少年の顔を見ました。
一彦は、目をくるくるまわしていました。
「ああ、この部屋はずんずん下っていく――」
「うん、なるほど下っていく」
一彦少年は、このまえ怪塔の中に帆村と忍びこんでいたとき、やはり自分のいた部屋が、床ごと下へ下っていったときのあのおどろきを、またあたらしく思いだしました。それを大尉にはなしますと、大尉は剣をひきよせたまま、うんうんとうなずいてみせました。
部屋は一体どこまで下っていくのであろうと、二人はそればかり考えています。
ごとん。
かすかに床がゆれて、うごいていた部屋はぴたりととまりました。