Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

かいとうおう

怪塔王

海野 十三

Lisez 怪塔王 (かいとうおう) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 167 635 caractères · 337 écrans

Aozora Bunko

よしよしわかった。それじゃ、もう一口水筒の水をごちそうになる。いやどうもすまん」

兵曹長は、ひとり芝居をやりながら、また水筒の水をがぶがぶとのみ、とうとう水筒をからにしてしまいました。よほどのどが乾いていたようです。むりもありません。昨日からの兵曹長の奮闘ぶりといい、そして今またこの暑さです。

2

「なんしろ暑い。ここはどこなんだろう」

と小浜兵曹長は、座席から下りて、飛行機の陰にはいりました。

「ああ、壊れていらあ。翼がめちゃめちゃだ。よく働いてくれた愛機だったが、もうどうにもならん」

愛機は、怪塔王の磁力砲にうたれたり、暴風雨に叩かれたり、無理な着陸で翼を折ったり、さんざんな目にあいました。

水をうんとのんだので、兵曹長はたいへん元気づきました。さらに座席の下から、航空用食料をとりだして食べましたので、いよいよ兵曹長は大元気になりました。

「さあ、元気になった。ところで、電話のある家をさがそう」

兵曹長は腰をあげ、壊れた飛行機の下から出ました。

小手をかざして、附近をじっと眺めていた兵曹長は、

「ここは一体どこだろうか。たいへんさびしい海岸だな」