Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

かいきじんぞうとう

怪奇人造島

寺島 柾史

Lisez 怪奇人造島 (かいきじんぞうとう) de 寺島 柾史 (てらしままさし) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 43 159 caractères · 87 écrans

Aozora Bunko

僕も、感激の涙を流して、陳君の手を固く握りしめた。

怪老人と老博士。これもまた、感激に身を顫わしながら、手を握り合った。

「あなたは世界最大の科学者です」これは老博士だ。

「ありがとう」白衣の怪老人は、少年のように、羞かんで応えた。

「あなたを、亡霊とおもったのは、われわれの不明でした」

「いや、亡霊であるかもしれない。何故なら、この船は、足を失った死の船だからねえ」

「そうだ、死の船!」

「わしは、人間の心臓を取替えることが出来、死んだ人間を生き還らせることさえ出来るが、死んだ船を蘇生さすことは出来なかったよ。ハハハハハ」

なるほど、この偉れた生理学者は、黒船の心臓を生かすことは出来ないのだ。僕は、

「博士、あなたは、人造島をつくった方です。人造島の心臓部の設計をしたぐらいですから、この黒船の故障を直せるでしょうね」

と、老博士にいうと、陳君は、それを引取って、

「そうだ。この船の心臓部の故障を直していただくと、僕は機関士、山路君に運転士、たちまち船を動かして、一路、日本の横浜へ直航が出来ますぜ」

怪老人も、肯いた。

「なるほど。人間の心臓の手入れは、わしの得意とするところじゃが、船の心臓の手入れは、博士におねがいするとしよう」