Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
かいきじんぞうとう
怪奇人造島
寺島 柾史
Lisez 怪奇人造島 (かいきじんぞうとう) de 寺島 柾史 (てらしままさし) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 43 159 caractères · 87 écrans
「諸君、このままだと、われわれの生命は、三日と保つまい。人間の肉体は、この急速度に対抗できても、心理的に疲れて、気が狂うか、もしくば心臓が破裂するだろう。まず、宿命とあきらめるのだね」生理学者の怪老人は、檣から張られた縄に取すがりながら、冷たい言葉を吐いた。
「機関をうんとかけて、渦巻の反対の方向へ舵機を廻したら、少しは、急速度な回転を緩めることは出来ませんか」陳君は、機関士らしいことを云った。
「それは、徒労さ。この物凄い渦巻に反抗してみろ。舵機はまたたくまに折れ、船も真二つになりかねないよ」物理学者らしい老博士の答えだ。
「幽霊船と運命を倶にしたくないなら、この船を脱れることだね」陳君は僕に囁いた。
「この魔の海を、どうして脱することが出来る?」
「さア、そいつは、僕の頭では考えられない。……あなたは、この幽霊船を脱することを、思案しているのではないのですか」陳君は、怪老人に訊ねた。生理学者は、歯のない口を開いて笑った。
「ハハハハハ。心臓の入替なら、いつでも御用に応ずるが、宿命の大渦巻を脱れる工夫は、わしの手腕力量ではないね」「ほんとうに、絶望ですか」