Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

かいせいガン

怪星ガン

海野 十三

Lisez 怪星ガン (かいせいガン) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 113 544 caractères · 227 écrans

Aozora Bunko

「もうすぐ退避する。二十八名、二十八名だ。まだ一名艇内に残っている者がある」

少佐は、艇員がもう一名残っているのを気にして、じぶんは危険をおかして踏みとどまっているのだ。

それを聞くと隊長テッド博士は、胸が迫ってきた。

「ゲーナー君。きみは数えまちがえている。二十九名だよ、今空中を漂流しているのは……」

博士は、生涯にはじめて嘘を一つついた。

「二十九名? ほんとうに二十九名が漂流していますか」

「ほんとうだ。いくらかぞえても二十九名いるぜ」

「ははは、ぼくはあわてていたらしい。じゃあこんどはぼくが飛びだす番だ……」

と少佐は壁から空間漂流器をおろして身体にしばりつけようとした。そのとき少佐は、おどろいた顔になって戸口をふりかえった。

「誰だ? まさか……」

もう誰も残っていないはず。が、戸の外からどんどんたたく音がする。人間らしい。そのようなことがあっていいものか。

少佐は漂流器を下において、戸口へとんでいった。そして戸をまえへ開いた。

と、戸といっしょに、ひとりの人間の身体がころがりこんできた。

たしかに人間だった。乗組員だ。しかし誰だわからない。上半身が黒こげだ。