Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

かいいくらやみまつり

怪異暗闇祭

江見 水蔭

Lisez 怪異暗闇祭 (かいいくらやみまつり) de 江見 水蔭 (えみすいいん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 12 923 caractères · 26 écrans

Aozora Bunko

普通の人間で、ちゃんと両親もある、兄弟もある。武州御岳山で生れたんだ。代々山伏だ。俺の先祖は常陸坊海尊。それから血統正しく十八代伝わっている。長命が多いので、百歳以上まで生きたのが二三人ある。代々夜目が利くんだ。俺は大竜院泰雲という者だ」

なる程天狗だ。大天狗だ。

「それがどうして一昨年と昨年と、二年つづきで七三郎の仲間を、半殺しの目に遭わされたか」

「当り前じゃあないか。神祭の際に悪事を働くなんど怪しからん奴等だから、懲らしめのために二年つづきで遣付けてやった。今年で根絶しに致すところなんだ」

「それでは、旗本六人の鼻は」

「や、それは本統に知らん。俺は全くそんな事はしらない。女の臀部を切ったのも全で知らん。ほかにあるに違いない。俺は暗闇を幸に悪事をする奴を懲らしめるために、毎年下山して来ておるが、どうも去年のだけは見当がつかぬ」

「すると、ほかにあるんだな。何者だろうか」

「や、面白い。どうだ、源八郎。貴様のようなのでも、とにかく夜目の利く一人だ。すりの野郎も先ず先ず夜目が少しは見える。今夜はこの三人で暗闇の中を見廻って、左様な悪戯をする者を引捕え、以来手を出させぬように致してやろうではないか」