Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

こいのでんしちろう

恋の伝七郎

山本 周五郎

Lisez 恋の伝七郎 (こいのでんしちろう) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 29 650 caractères · 60 écrans

Aozora Bunko

と相手は驚いて提灯をあげる、その顔を見て伝七郎はあっと叫んだ、「村松……おまえだったのか」「なんだ伝七じゃあないか」「いいところへ来てくれた、貴公は沖田の三枝どのを捜しているんだろう」「そうだ、知ってるのか」「知ってるとも、恥かしいが三枝どのを掠ったのはこの伝七郎だ、精しい話をする暇はないがあの人は無事であそこにいる、これから家まで送ってゆこうとしていたところだ、貴公に渡すから伴れていってくれ」「そんな高い声をだす奴があるか」銀之丞はそう云って一歩こちらへ寄った、「貴様がせっかく掠って来た女だ、いいから何処へでもこのまま伴れて逃げろ」「ええ、な、なんだって」「この道を梁瀬川へ出れば渡しがある、その舟で海へ下れば間違いなく、国越えができるだろう、そっちへは追手の廻らないようにしてやるから早くゆけ」「待ってくれ、まあ待ってくれ、おれはもうこれ以上あの人になんの望みもないんだ、おれは後悔しているんだ、貴公はあの人の体になにか瑕でもついたと思うかも知れないが、決して断じてそんなことはない、神に誓って云うが、あの人はまったく清浄無垢だ」