Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

きょうふのくちぶえ

恐怖の口笛

海野 十三

Lisez 恐怖の口笛 (きょうふのくちぶえ) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 60 713 caractères · 122 écrans

Aozora Bunko

と、豊潤な酒のような歌声が響いてくるのであった。――ジュリアは確かにいた。同じような肢体をもったダンシング・チームの中央で一緒に急調なステップを踏んでいた。

「幕を締めさせましょうか。そして舞台裏から一時に飛び掛るんですか……」

「うん、――」と、雁金検事は覗き穴から目を離さなかった。

「検事さん。早くやらないと、青竜王の生命が請合いかねますよ。――」

と、大江山も日頃の競争意識を捨てて、覆面探偵の身の上を案ずるのであった。

「うん。もうそう永いことではない。エピローグまで待つことにしようじゃないか。――それから青竜王のことだが、彼奴のことなら、まあ大丈夫だよ」

と検事は先刻とは打って変って、楽観説を唱えたのだった。

それには訳があった。――いま舞台の上に、赤星ジュリアの右側の方に、軽いタップダンスを踊っている燕尾服の俳優は、紛れもなく西一郎だった。つまり覆面をしていない青竜王は何事もなかったように、たいへん楽しげに舞台に跳ねまわっているのだった。雁金検事は前からそれをよく知っていたればこそ、青竜王の肩を持ったのであった。

だが青竜王は、傍から見るほど楽しく踊っているわけではなかった。