Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

きょうふおう

恐怖王

江戸川 乱歩

Lisez 恐怖王 (きょうふおう) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 66 038 caractères · 133 écrans

Aozora Bunko

丁度電話をかけ終った所へ、ヒョッコリ喜多川夏子が訪ねて来た。

「大変なことになりましたわね。ゴリラの行衛はまだ分りませんの」

彼女は挨拶もしないで、そのことを云った。

「昨夜つかまったのです。併し、京子さんの死骸をどこに隠したかは、少しも白状しないということです」

蘭堂は今朝花園家の書生から聞かされたゴリラ男逮捕の顛末を、手短に語った。

「マア、人形に京子さんの服を着せて持歩いていたんですって。変ですわね。一体何の為にそんな真似をしたのでしょう」

「それが誰にも分らないのです。ゴリラは何にも云わないのです。イヤ、不思議はそればかりではありません。ごらんなさい。今こんな招待状が舞込んだところです」

夏子は結婚式の招待状を一読して、暫く黙り込んでいたが、ハッと嬉し相な叫び声を立てた。

「大江先生、あたし何だか分りかけて来た様な気がしますわ。エエ、きっとそうだわ。辻褄が合っているわ。あたし、名探偵になれ相な気がするわ」

蘭堂はこの若く美しき未亡人の、少々頓狂な性質を知っていたので、彼女の大袈裟な言葉にも、さして驚かなかった。

「何が分ったとおっしゃるのです」

「この招待状の意味がです。