Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

きょうふおう

恐怖王

江戸川 乱歩

Lisez 恐怖王 (きょうふおう) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 66 038 caractères · 133 écrans

Aozora Bunko

伯爵が寝室へ行く様に勧めても、娘の生死が分るまではと肯じなかった。

「僕はこう思うのです」

騒ぎが静まると、蘭堂が話しつづけた。

「その京子さんを訪ねて来たロイド眼鏡の男というのが、てっきり恐怖王一味の奴で、この部屋でお嬢さんが声を立てぬ様にして置いて、その右腕を切断し、それを持帰って、どこかで入墨をした上、僕に見せびらかしたのです。奴等の残酷極まる遊戯です。殺人広告です。

しかし、不思議なのは、腕丈けなら人目につかぬ様に持帰る事も出来たでしょうが、京子さんの死骸……イヤ、死骸と極った訳ではないのですが……その京子さんの身体をどこへ仕末したか。これが第一の疑問です。

それから、もう一つは、書生さんがこのドアの外へ来た時、中からお嬢さんの声で、お客さまを送り出す様にと命じられた点です。腕を切とられた重傷者が、そんなあたり前の口を利く筈はないのですからね。

それでは、京子さんが腕を切られたのは、それよりもあとで、今の妙な男はこの事件には関係がないと考えるべきでしょうか。

イヤ、イヤ、恐らくそうではないのです。賊は犯罪の捜査をむつかしくする為に、巧妙なお芝居をやって見せたのです。