Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
あくりょうものがたり
悪霊物語
江戸川 乱歩
Lisez 悪霊物語 (あくりょうものがたり) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 8 207 caractères · 17 écrans
こちらの足音を聞きつけたのであろう。玄関のドアがひらいて、赤い光の中に小柄な老人のシルエットが浮き出した。赤い光はチロチロ動いていた。老人は燭台を自分のからだのうしろに持って、こちらをじっと見ているらしかった。
「大江蘭堂先生でしょうな? どうぞ、おはいり下さい。お待ちしておりました」
何かの鳥がさえずっているような、妙に若々しい声であった。
「わたしがバテレンじじいです。よくおいで下さった。さア、こちらへおはいりください」
手をとらんばかりにして、廊下のドアをひらき、書斎らしい洋間に請じ入れた。
部屋にも電燈はなかった。爺さんはあたりの様子を見せるように、太い蝋燭の燭台をふりてらしてから、それを机の上に置いた。
書棚にえたいの知れぬ古本がならんでいた。壁には、レオナルド・ダ・ヴィンチの人体解剖図の大きな複製がベタベタ貼りつけてあった。村役場にあるような粗末な木机と木の椅子、蘭堂はその一つにかけさせられ、爺さんも向かいあって腰かけた。
これはすばらしい。これはもう、そのまま怪談の材料になる。蘭堂はホクホクしていた。爺さんも蘭堂に会えたのが、ひどく嬉しいらしく、