Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
いよくのちっそく
意欲の窒息
豊島 与志雄
Lisez 意欲の窒息 (いよくのちっそく) de 豊島 与志雄 (とよしまよしお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 3 737 caractères · 8 écrans
現実に対する適応性が全くなく、常に孤立感に囚われる。そしてその孤立感のなかで、内省へ内省へと不断に駆り立てられる。内省の世界は無限に拡がる。些細な事件についても、あらゆる仮定が浮び、その仮定からくる想像的苦悩が起る。些細な事柄についても、あらゆる思想が浮び、どの思想を選択してよいかに迷う。そして不断の懐疑と懊悩との昏迷した状態。
「勿論世間には、」と彼は云う、「或る題目について思索しようと考えてその通りにする、ごく賢い恵まれた人々がいます。暗礁の散在する海上に船を操るように、自分の精神を導くことの出来る人々、本当に思索する人々、即ち思索したいことを思索する人々がいます……。が私ときては、大抵は河床です。私は騒々しい流れを感じます。そしてそれをただ容れてるだけです……。而も常に容れてるわけでなく、氾濫することさえあります。」
「私は自ら選択することが出来ません。さ迷ってるあらゆる思想が、私の魂の中に逃げこんできます。私に落ちかかってくるあらゆる種子が、私の中で芽を出します。そのなかで、私自身はどこに在るのか。その群集のうちで、どれが私なのか……。あらゆるそれらの顔付のなかで、自分を認識し名付け呼ぶことが、どうして出来ましょう。