Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

わがやのらくえん

我が家の楽園

久生 十蘭

Lisez 我が家の楽園 (わがやのらくえん) de 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 90 195 caractères · 175 écrans

Aozora Bunko

さえあれば、部屋へ駆けこんで、ころころしながら赤ん坊とふざけている。

七月末のある朝、五十雄君が百々子の部屋をノックして、

「来たらしいよ」

と下の門のほうを、顎でしゃくってみせた。

玄関へ出てみると、門から車寄せにうねりあがっている砂利道を、白塗りのジープが、ためらうようにそろそろとのぼってくるのが見えた。

「むかしは白い馬、いまは白いジープ……千々子さまの夢は、ぴったりと的中した。これゃ、本物だよ」

車寄せの縁石のところで車をとめると、二十四五ぐらいにもみえる海軍士官が降りてきて、この家は石田というのかときくから、そうですといってやった。

シュラー・ハークネスが、こんなに若いひとだと考えたこともなかったが、また、こんなにすごい美青年だと思ってみたこともなかった。すらりとした長身で、ぬけるように肌が白く、上気して、頬が巴旦杏の色に赧らんでいる。真鍮色の眉の下に、液体の中で泳いでいるかと思うような、睫毛の長い淡色の美しい眼がある。

シュラー氏は民間人だというから、もちろん旅客機で来るのだと思っていたが、海軍だというなら、話がちがう。アメリカの軍艦は、このごろよく、台湾海峽でネバリついて、動かなくなることがあるそうだから、遅れるのも当然だと思って同情した。