Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
あるあきのむらさきしきぶ
或る秋の紫式部
岡本 かの子
Lisez 或る秋の紫式部 (あるあきのむらさきしきぶ) de 岡本 かの子 (おかもとかのこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 5 007 caractères · 11 écrans
拙ない宿世か、前世の悪業か、あーあ今日もまた、極楽への行き損じか。誰を恨まんようもない。身も根も疲れ果てた。悲しもうにも涙も尽き果てた」
(聖、がっくりする。式部と老侍女は顔を見合す)
老侍女「どうやら、聖さまは極楽行きのお船に乗り損なったようじゃございませんか」
式部「そうだよ。こういう時代の人間は、あれほどの骨折をしながら、人間の中に何か此の世に引き付けられるものが漉き込まれていて、解脱が手の届くところまで来ていても、どうしても掴めずに引戻されるらしい」
老侍女「何が、そんなに邪魔をするのでございましょう」
式部(縁にしゃがんで、たわわに咲き傾いている女郎花を一つ手折って老侍女に示しながら)「おまえには言っても判るまいがそれは美しいものに牽かれるという心だよ。この心が此の世に魅力を持たせて、捨てようにも捨てさせ切らせないのだよ。わたしのようにとっくに尼になってもいい未亡人でもさ」
老侍女「あら、奥さま、驚きました。それじゃ、何でございますか、お堅いお堅いとお見上げ申した、あなた様にも、その奥には、そんな浮々したお心がおありなのでございますか」
式部(女郎花を机の先のあか桶に挿し、それから再び机の前に坐って)「何でそんなに驚くの。